種を蒔く人



ぎっしりのわたし

おととい気が付いたのだけど、
ゴールデンウィークなんだよね。
はぁ。



ぎっしりのわたしを ひきずって
よろめき あるく

こぼしながら
あるく

ひとつおとして
ふたつおとして

かぐわしい 芳香の嫉妬
きらめく 悪意
鋭い 善意

ぎっしりのわたしは
皮膚いちまいで かろうじて取り繕い
きょうも あるく
こぼしながら
あるく

中古の物件を求めて、長女をその物件のある中学に入れました。
毎日送り迎えをするのですが、片道25分。
聞くところによると、冬は40分かかるとか・・・・・・。
人の入っていない家というのはすぐに痛むといいますが、
まさにその通りで、水道が凍って修理が必要になったり、
先日はボイラーがいかれた。
交換しましたよ。ボイラーって高いのね。がっくりです。
さらに、
どうしてもというオットの希望で、
壁紙の張り替えをしていますが、
その壁も、木の壁にしたいとかで、工事が長引いています。
大工さんが来る前に鍵を開けて、帰ってから鍵を閉める。
毎日やっていました。
知り合いの大工さんだから、鍵を預けたら? 
というわたしの意見はあっさり却下されて、
毎日通ったのだけど、気が変わったらしいオットが鍵を大工に渡してこいと言う。
最初からそうすれば良かったのに。
わたしがいない家は荒れ放題、ご飯もあり合わせ、
そういう状況にさすがに嫌気がさしたのだろう。

車を運転しながら、いろんな事を考えるのだけど、
化石燃料とともに、わたしの様々な思いも道路にばらまいている気がする。

買い求めた中古物件の近くから、一日4本だけバスが出ていて、
家の近くまで路線が通っていることを発見した。
「るんるんバス」という路線である。
昨日は娘がクラブ活動だというので、試しにそのバスに乗せて帰ってみることにした。
大まかな路線や運行する曜日などは、隣町のホームページで確認できたが、
バス停を探すのに苦労した。

「一丁目」そんなに広くないから、バスが通れそうな道をくまなく走れば、
見つけられるだろうと踏んだわたしが甘かった。
都会、といっても小さい地方都市なのでたいしたことないのだけれど、
この辺にくらべたら充分に都会の雰囲気。
もたもた走ったら後ろの車にクラクションを鳴らされたりして、
なかなか探せるもんじゃない。
ホームページから印字した路線地図を手に、
工事のおじさんや近所の人に聞いたのだけど、
よくわからないという。
うろうろ走っているとまさに「るんるんバス」と書いたバスがいたので、
その後ろをついていった。
るんるん。
るんるん。
このバスかも知れない。
まさにここは一丁目だし。

ところが、バス停を発見できないまま見知らぬ場所に連れて行かれ、
迷子になってしまった。
あれ? ここはどこだっけ?
るんるんバスは、無情にもあらぬ方向に走り去る。
車でうろうろしているうちに、娘が帰ってくる時間になってしまい、
焦りながらさらにうろうろしていたら、
ようやく知っている道に出た。
るんるんバスめ。
ちっともるんるんじゃない、なんて思いながら、
まるで見当外れの場所にいる自分に呆れつつ、
娘の中学校に向かった。
すると、クラブを終えた娘が、
あわてて家の方向に向かって走っているのを発見。
いた!
「おーい」

バス停では二人してどきどきしながらバスを待った。
「まるで初めてのお遣いの気分だ」
「ほんとだね」
わたしは産婦人科の読み聞かせをしてから帰るので、
娘はひとりでバスで帰るのだ。
バスが来たので、運転手さんに事情を説明し、
料金を払ってわたしは降りた。

その後の話。
乗ったバスの運転手さんは、みんなに親切だったって。
回数券を取り忘れたおばあちゃんにも、
「いいですよ」といってくれたり、
「ありがとう」と声をかけたりしていたそうだ。
わたしが関東で乗っていたバスの運転手さんは、
どの路線かは・・・赤羽駅から出る・・・それ以上は言うまい・・・・
みんな怖い人ばっかりだったよ。
間違って乗ってしまって、おろしてくださいなんて言うと、
体がすっかりバスを降り終わらないうちにドアを閉められたりしたっけ。

優しい運転手さん。ありがたいことじゃないですか、ね~。
しかも、娘を心配した他所の奥様が、娘を隣に座らせ、
混んでくるところを教えてくれて、
空いているうちににひとりがけの椅子に座ること、
荷物は膝の上に置かないと不用心だとか、
バスの乗り方を教えてくれたそうだ。
田舎に住んでいると、バスの乗り方も解らないもので、
自分の身の守り方を知るよしもない。
こういうことは経験で学んでいくのが一番だけど、
まだ中学生なので、必要以上に世間にもまれなくていい。
だから、昨日の親切はしみじみありがたく感じた。

数日前に中学の授業参観があったのだけど、
娘が小学校5年生の時に習った担任の先生の息子さんも、
同じ中学の一級上に通っている。
わたしが教室に行ったらその先生もいらっしゃった。
娘のことを心配して、廊下で様子を見ていてくれたのだ。
知らない顔ばかりの中で、必要以上に緊張していたわたしは、
先生の顔を見てどれだけ救われたか知れない。
先生に手を振ってもらった娘も同じ気分だったはずだ。

昨日はね、それまでの疲れがいっきに出たのか、すごく疲れて、
しかもちょっとへこむことがあったりして、
文字通りくたくただった。
へこたれそうになるけどね、
名もない人の親切や、知り合いのやさしさを思うと、
まだまだ、捨てたもんじゃないという気になりますよ。

さ~て、今日はどんな一日になるかな。

みなさんも、小さな親切をとりこぼさないように、しっかり抱きしめましょう。
勇気を出して、さりげない声かけをしていきましょう。
人に親切にするのは、存外難しいもので、
気分が冴えない時は、なかなか思うように伝えられないものですが、
与えられた機会を逃さないようにしたいですね。

みなさんの一日が、よい一日でありますように。
[PR]
by aikannsya | 2010-05-01 06:17 | すばらしき田舎
<< 証明問題 ボブ・ディランの絵本 >>


4人の子どもたちと殿と暮らすクリスチャンです。庄内平野のはじっこから、日々の生活をレポートします。
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
お気に入りのブログ
「みんなの無農薬農法」
遊佐で無農薬にチャレンジしている素敵な方のブログです
http://www1.ocn.ne.jp/~kihe/

「遊ぶ塾」
遊佐で子供たちと真剣に遊ぶ大人たちのブログ
http://asobujyuku.org

家具を作る芸術家 桑原信之氏
http://koubouyuu.web.fc2.com/

「ヤッサン一座の紙芝居」
これを見ると血が騒ぐという
http://www.kamicomi.com

「庄内いどばた会議」
私が参加しているグループです
http://syonai-idobata.spaces.live.com
検索
その他のジャンル
おおきくなあれ
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧