「メシは!」とうるさいオットが、昼ご飯も食べずに逃げた。
誰から逃げたかというと、上司から。
逃げてどうするんだろうね。
訪ねてきたら、ちょうど昼ご飯を食べるところですから、
一緒にいかがですか? くらいのこと、
いったっていいと思うのだ。昼ご飯っていっても、素うどんだけど・・・・・。
おいしいコーヒーをお出しするくらいの気持ちはあるから、
わたしに遠慮など要らないのに。
ま、いいや、帰ってくるまでの間に書けるかなっと。
まったく愉快な話だ。
いやなに、おちびのことなんだけどね、
小学校一年の学年が昨日、上寺探検にいったのです。
地元の文化財を見に行ってこようってことで、
水筒を持って出かけてきました。
給食は学校で食べるので、半日の行程です。
その日のうちに、先生はパソコンを駆使して、さっそく上寺に関する宿題を出した。
昨日訪ねた寺や自然公園などの写真を8つほど掲げ、
その下に括弧が書いてある。
問いはこうだ。
「見た場所に○をつけましょう」
ほう、なるほど、と思いました。
これはいい宿題だ。
さーすが先生、
印象が薄れないうちに見たものを確認させるのね、と思った。
しかし今朝、持ち物を確認していて気が付いたのだが、
もう一枚の書き取りのプリントは終わらせているのに、
写真の宿題におちびは○をつけていないのだ。
「ぼく、宿題終わった」昨夜そう言って寝たのだから、
宿題が残っていることを教えてやろうとおもって、
「ほら、この宿題やってないじゃない。○つけれ」と促しました。
明らかに上寺の寺と思われるものにも、他のものにも○が付いてない。
「ねえ、なんで○つけないの?」と聞いた。すると、
「だって先生がね、家で見たものに丸をつけて来なさいって言ったもん」
「それはたぶん、昨日見たものに、家で○をつけてこいっていう意味だよ。
家で見たものに○をつけてこいっていう意味じゃないと思うよ」
と言ったのだけど、いんや、ちがう、と言いはるおちび。
何度か言い方を変えてみるのだけど、
強情なんだよ、家で見たものに○をつけてこいって言ったから、
○をつけないんだという。
だってぇ、家の中に寺ないし、自然公園もないし、どう考えても、
家で見たものなんてありようがない写真ばかりよ。
フライパンとか鍋の写真じゃないんだもの。
なのに、泣きそうになりながらも、がんとして主張を曲げないおちびに、
わたしが負けました。
「じゃあ、昨日は、この写真の場所、全部見たの?」と聞くと、
「上寺では見たよ」とのこと。
お姉ちゃんも、わたしとおちびのやりとりを聞いて、
いろんな表現で説得したのだけど、
かえってかたくなになるばかり。
そうか。じゃ、いい。先生にそのまま見せてこいってんで、
記名だけした宿題を持っていきましたよ。
疲れがたまっているかな。
ぴかぴかの一年生、少しこすられて自然な色合いになる頃合い、
疲れもたまろうってもんです。
そういえば、長女も最近疲れているらしく、しょっちゅう怒っている。
新しい環境は疲れるよね。
そして子どもは、疲れると強情になったり起こりっぽくなったりしますね。
いつもは、ちょっとくらい妥協してもいいかなってことが、
どうしても妥協できない、そういうこともあるのでしょう。
先生がその答案を見て、どう判断するか、
そっちも楽しみだ。