種を蒔く人



悲しい夢 肝を冷やすとはまさにこのこと

小学校三年生の娘が言うんです。
「嫌な夢を見るんだよね~」
「どんな夢?」と聞きました。
わたしが赤ちゃんを産むのに、三ヶ月の間病院にいるんだって。
それで、残されたお姉ちゃんとおちびと自分が、貧しい食生活を送るんだそうだ。
いっつもカップラーメンで、
嫌になったお姉ちゃんたちは近所の友達のところで食べさせてもらって、
おちびも、向かいの○○君ちで食べさせてもらうんだって。
それで、自分はお姉ちゃんたちにいじめられるから、寝る部屋にこもって、
学校にも行かないでお母さんの帰りを待つんだって。

確かに、嫌な夢だね。

子供を産むっていうのは、もう体力的に無理だけれども、
病気で三ヶ月家を留守にするっていうのは、あり得そうで嫌だな。
そして、貧しい食生活も、充分にあり得そうで、嫌だな。
なにせ、一泊二日の鳥海山登山でわたしが家を留守にしたとき、
子供たちの父という人は、わざわざガソリン代をかけて、
子供たちを隣町のマクドナルドまで食べに連れて行った人だ。
朝ご飯は、コンビニの菓子パンだったのだ。
米をとぐということすらしないのだもの。
ま、わたしはしばらくは病気になる気配はないので、
当分の間は大丈夫だとおもうのだけど、
子供たちには基本的な生活能力はつけるべく、教育しておかなくてはならないと思った。
わたしに何かあっても、米をといで納豆か生卵か缶詰で生き延びられるように、
最低限のことは教えていかなくてはなるまい。
思い立ったが吉日。
わたし同様、将来が短いオットはどうでもよろしい。
子どもが心配だ、子どもが。

そういうわけで、ということではないが、
健康が一番ということで、今日は隣町に娘を送っていったついでに、
温水プールで泳いできた。
かなりむしゃくしゃしていたので、
良い気分転換になって感謝であります。

泳ぎは・・・・・・自慢じゃないが、マンボウのようだと思う。
隣で歩いているおばあさんよりも進むのが遅くて、
同じレーンを使わせてもらうのが申し訳ないほどだからね。
上手じゃないけれども、水に浮かぶのが好きなのよ。
浮くのは、まかせてちょうだい。
上手にぷかぷか浮かびます。

そう、それでね、きいてよ!
すごいことがあったの。
ここ一ヶ月くらいで、一番の衝撃的出来事だったかも。


平日の午前中はいつもそうなのだけど、
この温水プールは、スクールもぎちぎちに詰め込まれていないので、
おとなしい有閑マダム然とした奥様とか、
仕事をリタイアしたようなおじさまが十数名しかいない。
その人数が二つのプールに散らばるので、
1つのレーンを丸ごと独り占めできたりするから、
まるで貸し切りのような優雅な時間が過ごせるのだ。

興味あるでしょ、どこだか。ね。
教えるね。
知ってる人にしか分からないだろうけど、
酒田市営プールです。
おっと、だからって、マンボウのように泳いでいる人を見つけても、
「種を蒔く人でしょ、あんた」
なんて声をかけないでね、お願い。

暖かい季節になると、数年前に増設された外のプールも開放されるのだが、
あたりまえの水道のプールのほかに、
温泉を汲み上げたお湯を張っているプールもあり、
冷えた体を温泉で温めることができるようになっている。

今日も、
外のプールはまだ解放されていなくて、水が張っていないのだけど、
温泉だけは入ることができた。
大きなガラス戸越しにその温泉を眺め、
「あ~外の温泉も入れるんだ~」
なんて思っていたら、

なんと、

おじいさんが倒れているではないか。

わたしびっくりしたよ。
まるで、貧血を起こして、
ヒュ~バッタリ! 
と倒れたような足の乱れよう。
しかも、水泳帽が近くに無造作に落ちている。
思わずガラス戸を開けて駆け寄った。
「おじいさん、だいじょうぶ? どうしたの?」

すると、おじいさんと思っていたのは、
不自然に日焼けした中年以上おじいさん未満といった風情の、
真っ黒い男性で、
倒れていたのではなくて、
行儀悪い格好で寝ていただけだったのでした。

「寝てるんですよ」
「! はっ! すっすいません」

なぜわたしが謝らなければならない?
いくらお日様に暖められたウッドデッキが気持ちよくてもね~、
だって、通路みたいな場所によ、しかも、
これから水道水を入れるべく、蛇口から外のプールまで延ばしたホースを、
下敷きにするようにしてさ~、不精者めが! そんくらいよけろって。
いかにも、倒れた拍子に脱げたっていうかんじに、
水泳帽を投げ出しちゃってさ。
寝るならね、ちんまりと、申し訳なさそうに横になりなさいよね。
はじっこに! はじっこによ!

もう、冷や汗かいたわたしがおばかさんね。

マンボウみたいに泳ぐおばさんに、
「いつも読んでるよ~、あんた、種を蒔く人ってブログかいている人と違う?」
なんて言わなくていいからね、
代わりに、
ウッドデッキの真ん中で、ばったり倒れてように昼寝している、
ムキになって焼いたような黒いおじさんを見つけたらこう声をかけて欲しいのだ。
「もしもし? あなたのことを心配して、起こしてくれた奥様がね、
もう少し行儀良く昼寝しろってブログに書いてましたよ」
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by aikannsya | 2010-06-14 21:06 | 何気ない日常を楽しむために
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4人の子どもたちと殿と暮らすクリスチャンです。庄内平野のはじっこから、日々の生活をレポートします。
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