種を蒔く人



本好きに? されてたまるか、って思うわたしのような子が必ずいるはず。

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台所の椅子に座って、今日の気分は黒に近い灰色だぁ~、
などと考え、ふと顔を上げるとこの場面。
台所といっても官舎なので六畳あるかしらね、
もう少し広いと、いちいち座っている人の椅子を引いてもらわなくても、
後ろを通ることができるから、
自由に電子レンジを使うことができて最高ですが。

別に食器を自慢したいわけじゃないよ。
子どもの読書についての話です。

何もない日なんて、この頃はあまりないですが、
外に出る用がなければ、だいたいの時間をこの台所で過ごします。
パソコンを収納してある場所がわかるかな。
その下に気分転換のための本が収納してある。
短い時間で読める短歌の本や、エッセイ集を置いています。
その下がオーブンです。
オーブンの隣には歴史の参考書とおすすめの絵本をセレクトした本を集めています。
電子レンジの下の棚には、辞書類が置いてあります。
パソコンをするのも日記を書くのも台所なので、
ここに置くのが一番効率的なのです。
辞書類の隣は図書館で借りてきた絵本を置きます。
絵本が台所にあるのは理にかなっています。
小さい子たちが集まるのが台所だからです。
わたしがご飯の準備に一段落つけて、手が空いたとき、
ゲームを禁止されて暇だぁ~と訴えるおちびたちに、
おもむろに、もったいぶって、
「実は面白そうな絵本を見つけたんだよね~」と取り出して読んでやるのです。
一番下には炊飯器、電気ポットの定位置となっています。

自分で言うのもなんだけど、この配列はかなり気に入っています。
実は、トイレにも本棚を置きたかったのですが、
オットに却下されました。
狭いからこれ以上やめてくれと。
確かにそうです。狭いです。
回れ右もやっとなのに、本棚なんて置いたら大変なことになります。

わたしが小さい頃、本に上がるとじいちゃんに怒られたものです。
「書物さあがんな!」
「本」ではなく、年寄りは「書物」と言ってました。
本を買うにも、現金収入が乏しい昭和初期の貧しい農村での生活ですから、
皆さんには想像できないかもしれませんね。
書物なんて・・・・・。

それはいいとして、
よく本を読めと言われました。
しょっちゅう言われました。
しかし、そう言う親が本を読んでいる姿を見たことがありません。
読めと言われると読みたくなくなるもので、
本格的に読むようになったのはずいぶん後になってからです。
小さい頃に家にあった絵本なんて、親戚のお下がりで、
ちっとも面白くないやつでしたから、
わたしは親の目を盗んで、それらをトランプでピラミッドを造るように、
微妙なバランスで立てかけて何段にも積み上げ、
その上にジャンプして飛び降りるという遊びをしていました。
まったくとんでもない子どもです。

今年は国際読書年だそうです。
県のPTAでも、
読み聞かせ、読書というのをスローガンにするそうです。
そういう気運は大変良いと思うのですが、
子どもにプレッシャーをかけるのはどうかと思います。
まさか、子どもに内緒でこっそり画策するなんてわけにはいかないでしょ?
我が家の学校に来られた校長先生は、
一年で100冊の本を読むことを目標に掲げていますが、
ん~、どうだろうか。ちょっと現実的な数字じゃないですね。

いや~、
オットに隠れて台所で本を広げるスリルはたまりません。
おっとに内緒で本を買うのも、どきどきするけど、
本を手にしたときのわくわく感が格別です。

こどもたちには本を読めとは言わないようにしています。
読めと言われると読みたくなくなるはずだからです。
子どもを本好きにするとか、そういうことを謳った本まで出ています。
しかも何冊も。
これってどうなんだろう、と思うのです。
背表紙だけみてうんざりするの。手に取る気にもなりません。

親が本に親しむ生活をすれば、
子どももいずれその楽しみを味わいたいと思う時がくると思います。
いつだったかの新聞に、読書時間が一定以上の子どもは、
読まない子よりテストの正解率が高くなるというデータが紹介されていました。
これを見たら、「おお」と思って、
子どもに本を読めという人が絶対出てくるよ。
御利益読書か~。いいですよ。いいですけど・・・・・。
邪道という気がしてしまう。

オットに隠れて、味噌汁のお湯が沸くまでの間、
こそこそと本を広げる姿、
オットが帰ってくると、「やべっ」とつぶやきつつ、
慌ててテーブルの上に広げたノートを閉まって、
まるでずっとそれをしていたかのように、米をとぎにかかるわたしの姿。
注文した本が届いたとき、それを誰にも見つからないように、
そそくさと隠すわたしの姿。

さて、楽しみだな。
わたしがばあさんになったとき、こどもたちは本読みを楽しんでいるだろうか。
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by aikannsya | 2010-06-29 21:27 | こんな本を読んでます
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4人の子どもたちと殿と暮らすクリスチャンです。庄内平野のはじっこから、日々の生活をレポートします。
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