種を蒔く人



現役ばかりか、昔の少年少女にもおすすめの作家、五味太郎さん。

え~い! 
わたしも、その気になりたいぞ!
もんのすご~く、その気になりたいんだぁぁぁ!!!

雄叫びを上げたところで、
さ~て、今日は絵本の紹介。


その気になった! 五味太郎

小さなおとな、あるいは将来のおとなに、
正しく向き合う五味太郎さんの意気込みを感じる。
五味太郎さんの絵本を読むと必ず感じるのは、
子どもを相手に、きっちり対等に、
がぶり四つに組んでいる気合いが充分。
いつだったか読んだ五味太郎さんの本に書いてあったが、
すべてを絵本で表現できないかと目論んでいるらしい。
そういう、大きな人生の勝負にでている五味さんのことだから、
まさか危険な賭博には手を出さないと思うが、
賭け事はあまり好ましいことではありません。
そういう誘惑には、おきをつけ遊ばせ。

おっと、脱線した。
この絵本は、エネルギーあふれる少年少女が、
さまざまなかぶり物やアイテムで、瞬時にその気になった、という話。
落としどころがね、
「かわったもの なにもきてないのに
へんなもの なにもかぶってないのに
その気になった!
ぼくのまんまで
その気になった!」
ちょっとおとなしめのオチです。

いろんな自分を演じてみるけれど、結局自分でいるのが一番だということかな。

邪念もなにも、ほとばしるエネルギーを日々どうやって発散するか、
それだけを考えている幼い子どもをみていると、
とても幸せな気分になる。
自分にも、そういう時代があったはずなのに、
遠い昔で、うんと神経を集中させなければ思い出せない。
ときどき、何かの拍子に思い出すけどね、
周りに要求されるのは母モードなので、容易にモードチェンジできない。

うちの長男は小学校一年生。
上に三人のお姉ちゃんがいて、まるでお母さんの口が三つあるような、
気の毒な位置におりますが、
ま~みていると無邪気でうらやましい。

ある日おちびが、友達の家に遊びに行くと言いながら、玄関先で靴を履いている。
見ると靴下をはいていない。
だからわたしが「靴下はかないと足が臭くなるよ」といいました。
するとおちび、
「いいもん、ぼく、いっしょう足のにおいかがないから」
ん~~。
自分は良くても、周りが嫌だと思うのだが・・・・・。
気持ちはすでに友達の家にワープしている様子なので、
今回は見逃したけどね。

朝。
ばたばたするのはいつものことだけど、
おちびの動作がのろくて、たまりかねてわたしが口を出しました。
「ほら~早く。テキパキやってテキパキ!」
するとおちび、
「テキパキテキパキテキパキテキパキテキパキテキパキテキパキ・・・」ずっと続く。
口だけね、「テキパキ」と動かしてはいるものの、
動作がのろのろ。
その様子、本人ふざけている訳じゃないらしく、大まじめに「テキパキテキパキテキパキテキパキテキパキテキパキテキパキ・・・・・・」
を繰り返すものだからおこる気にもなれずに、ため息をつきました。
(口じゃなく体を動かして欲しいんですけど)

今年、少子化の進むこの地域ではめずらしく、
この部落からの新入生が6人もいた。
しかも全員男の子で、学年の半分近くを占めている。
で、そのがきんちょたち、部落の人たちには陰でなんて呼ばれていると思う?
「うぢのめのぐれんたい」ですぞ。
想像つく?
この部落では、子供たちの自転車を自動車がよけて通ります(近所のおじいさんがそう言ってたんだもん)。逆だよねぇふつう。
集団になると怖いものなしの子供たち。
どやどやと、イナゴの大群のようにいろんな家を遊び歩いて、
心配していたとおりの問題を起こした。
あるおばあちゃんの家の倉庫に作り始めたツバメの巣を、
棒で突いて落としたというのだ。
そのツバメの巣を突くために、あろう事か、
おばあちゃんの植えているナスの棒を抜いたというのだ。
抜かれた棒にくくられていたナスとトマトの苗がめちゃめちゃになったらしい。
6人の父兄、みんなで謝りに行ったよ。
若い父兄はね、子どもの首に縄をつけれっていうのか? とか、
ばあちゃんの畑に子どもが入られないように柵をしろとか、
言ってる本人が冗談でも、笑えないことを言う父兄もいるのね。
ま、それはいいんだけど、
子どもはこういう事を経験しないと、わからないからね。
親の頭なんて、何度下げたって減るもんじゃないんだから、
おばあちゃんに顔を出しに行くのがいいと、わたしも思ったさ。

毎年繰り返すおきまりだ。
おばあちゃんが怒るのも、おきまり。
悪さをした父兄が謝りに行くのも、おきまり。

放課後子ども教室が毎週一回だけあります。
学年の約半数の一年生と、二年生や三年生がちらほら。
高学年になるとさすがに来ない。
先日、遊びに行ったんです、絵本を読みたくてね。
すごく楽しかった。
五味太郎さんの絵本に出てくるエネルギーあふれるこどもを、
まるでそのまんま体現したような子供たちと過ごしました。
一緒に宿題したり体育館で遊んで、最後に絵本を読んだ。
無邪気な自分をほんのひととき過ごすことができて、
とても感謝でした。

どうもね、家庭では、子どもはわたしを母として見るんだね。
なんていうか、友達じゃないのよ。
たまに、ほんの一瞬、同士のような感情を持つことがあるけど、
おおかたは母親として求められるものを与えているような気がする。
放課後子ども教室にはうちのおちびもいるのだけど、
家庭を離れたってだけで、容易に同士気分で遊べるのね。
普段は、自分で自覚するより強く母親としてがんばっているのかもしれない。
だって、気が抜けないよなぁ。
しかたないよなぁ。
うん。
4人もいるから、仕方ないのさ。
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by aikannsya | 2010-07-02 11:19 | こんな本を読んでます
<< PTA副会長っていうのが、実は... 漂う空気が・・・・読めるのだけ... >>


4人の子どもたちと殿と暮らすクリスチャンです。庄内平野のはじっこから、日々の生活をレポートします。
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