種を蒔く人



たいへんにスリルのある

ラーメン屋で昼の間だけ雇ってもらっている。
どの業界にも業界用語というのがあり、
しかもメニューは手書きで略語で書いてあるから、
速記記号の解読をしている気分だった。
毎日少しずつメニューと金額を覚えていったが、
頭で覚えたことは現場ではあまり役に立たないということを思い知った。
忙しい時間帯に見知らぬ客を前にするとレジの前で頭が真っ白になる。
恐ろしい瞬間である。

客席が34席。
平日の昼は多くて2回転。
それをわたしと従業員と(マスター)雇い主と三人で回すのだが、
わたしが働くのは平日の昼間だけなので、
土曜日と日曜日の修羅場をくぐっている学生アルバイトの女の子には頭が下がる。
昼より夜の方が人が入ることもあるらしい。

従業員に仕事を教えてもらったのだが、
察しの悪いわたしによく辛抱してくれて感謝です。

「パイ皿とって」と言われたのに、
灰皿を差し出してみたり、
ふと気を抜いた瞬間にお客さんに微笑みかけられて、
「あら愛想の良いお客だこと、マスターの知り合いかしら?」と微笑みかえしたら、
なんのこっちゃないオーダーをお願いしますという催促だったり。

飲食店経営は水商売だっていうのを、身をもって実感している。
なんていうか、人の入りが多かったり少なかったりに、目に見えない流れがあると思う。
天気の具合もあるし、さらに季節での大きな変化もあるなかで、
曜日による小さな流れも確かにあって、
長くやっているとその流れもだいたいわかってくるそうだが、
さらに小さな流れがある。
嘘みたいにトビウオラーメンばっかり出る日に、
親方ラーメンばかりでたり、ワタンタンメンばかり出たりすると、
裏で誰かが操っているのかしらと思うくらいだ。
とても不思議だ。

ラーメン屋で働き始めてから、
他のラーメン屋はどんな対応をしているのか気になりだして、
偵察をかねていろんなところに食べに行ってる。


このへんのラーメンはどこもそこそこおいしい。
わたしの舌がおばかなんだろうか。
・・・・・・

正直どの店もきちんと自分の店の味の売りというのをもっていて、
それを味わう限りはまずいという店がない気がする。
麺の量が少なくてぷりぷり怒って出てくる店はあるけど、
わたしの働いている店が特別麺の量が多いのだそうだ。

わたしの立場ではラーメンの味についてはなんともできないけれども、
客の対応で気持ちよく食べられたりそうでなかったりするから、
サービスする立場のわたしはよくよく気をつけようと思うようになった。

朝食を食べてからお店をあがる2時頃までなにも食べないのだけど、
緊張のせいか食欲もでない。
ほっとする夕方から夜にかけて猛烈に腹が減る。
で、食べる。
食生活のリズムが変わっただけで4キロも太ってしまった。
緊急事態である。

仕事もスリルがあるけれども、こちらの方もたいへんスリルがある。
早急にどうにかしなくてはならない。
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by aikannsya | 2011-12-04 22:18 | 何気ない日常を楽しむために
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4人の子どもたちと殿と暮らすクリスチャンです。庄内平野のはじっこから、日々の生活をレポートします。
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