種を蒔く人



ピートのスケートレース 第二次世界大戦下のオランダで


第二次大戦の時のドイツに占領されていたオランダが舞台。
ピートはスケートに夢中な10歳の少年です。
おじいちゃんの代からスケート靴を作ってきた家で生まれ、お父さんは戦争に行ってしまった。
暗い時代にあっても、いつか「エルフステーデントホト」という11の町をめぐるオランダ最大のスケートレースに出場する夢を持ち続けているピート少年だが、
冬のある日、重大な仕事を任される。
父親がナチスに捕らえられて身に危険がせまる姉弟をベルギーに逃がす手助けをするのだ。
いたるところで警備兵が目を光らせるなか、
まるで子供のお遊びであるかのように振る舞いながら、
凍った運河をスケートで滑り国境を越える。
兄弟のふりをした三人の命をかけた長い冒険が始まる。
引き連れた兄弟の下の男の子はまだ小さいのに、
お母さんのもとを離れて親戚の家に託されるのだが、
体力的にもぎりぎりの距離なのだ。
幼い子を気遣いながらも、日が暮れるまでに送り届けなければならない。
ピート少年の一途な姿に胸を打たれる。

文章の量が少し多いので、高学年にむくかもしれない。
うちの小学校五年の娘も読んで「ふぅ、どきどきしたぁ」と言ってました。

おじいちゃんに送り出されるときの後ろ姿にも胸を打たれるね。
押さえた色調の絵が物語を更に際だたせます。
表紙の絵は、2人の兄弟を引き連れてベルギーに向かう場面の挿絵です。
引き連れたちいさい男の子は体力の限界なのですが、
ピート少年が上手に休憩をとり、棒を使ってひっぱって、
無事親戚の家に送り届けることができた。

ドイツ占領下のオランダでこどもが危険な役目を買って出るといえば、
オードリーヘップバーンも同じような経験をしたことがあるはず。
だいぶ昔に伝記を読んだことがあるのだけど、
お母さんがオランダ人だったと記憶している。
大事な手紙を届けるために、
無邪気なふりしてドイツ憲兵をやり過ごしたときのエピソードが載っていた。

戦争は絶対悪だ。
平和な日本にあってこそ、こういう胸の痛む物語は語り継がなくてはならない。
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by aikannsya | 2012-04-06 21:33 | こんな本を読んでます
<< 思ってみたところでどうにもなら... 長いなぁ、春休み。 >>


4人の子どもたちと殿と暮らすクリスチャンです。庄内平野のはじっこから、日々の生活をレポートします。
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