産婦人科に絵本の読み語りに行ったとき、
ちょうど見舞いに来ている産婦さんのお母さんが2人参加してくださった。
一通り絵本を読み終わり、お勧め絵本の紹介なども終わっておやつをいただくときは、
産婦さん同士気さくなおしゃべりの場になるように私が水を向けるのですが、
今週は元気の良い産婦さんのお母さんがその場を和ませてくれた。
二歳くらいの子どもは思わぬことをするから目が離せないという話になったとき、
子どもが椅子の背もたれに体を突っ込んで取れなくなったというエピソードを話してくれた。
どうやっても外れないので、
(ママレモン)を塗ってやっと子どもの体を背もたれから抜いたという話だった。
出た! と思った。
(ママレモン)。久しぶりに聞いた。
ママレモンと言えばある年代から上は台所の食器用洗剤だとわかる。
いちいち確認しなくても理解できる。
とあるメーカーの食器用洗剤の名前で、
もちろんいろんなメーカーから食器用洗剤が出ていたはずだけど、
私の母くらいだから団塊の世代ではわざわざ他のメーカーで出していた洗剤の名をあげるのを聞いたことがない。
「ママレモンかてきてくっちゃ」
ばあちゃんがそう言うと、わたしは近所にお遣いに行ったものです。
同じように、紙おむつのことをパンパースと言うのも団塊の世代だ。
若い奥さんたちはさらしを縫って輪っかにした布おむつの存在さえ知らないかもしれない。
あかちゃんのおむつといえば紙おむつを連想するだろう。
かろうじて15年前に赤ちゃんを育てたわたし(もうすぐ46さい・・・既婚、子ども4人・・・どうでもいいか)だと、健康的な子育ての模範として紙おむつという選択肢があった。
きらびやかな表紙の育児雑誌にも、布おむつの使い方の記述があったように記憶している。
布おむつで子育てするのを推奨する育児本や、
立体的な形の新しいタイプの布おむつでの育児を啓発する育児本もあったよ。
すごいのはね、紙おむつで子育てすることの弊害をこれでもかっていうほど書いた育児本があって、
確か図書館で見かけたのだけど、なんと、
大人が紙おむつをしてその姿をわざわざ写真入りで掲載して、
紙おむつをしていると苛つくんだということを書いているのだった。
わたしも布おむつを使っていた時期があったが、
あれは大変だった。
もうね、おむつを替えるのとおむつを洗うことだけで一日が終わっちゃう。
いい経験だとは思うが、気持ちよく立ち働いてくれるおばあちゃんと同居している家庭でなければ、
産後の体をいたわって紙おむつにすべきだと思うよ。
15年前は紙おむつもいろんなメーカーから出始めたばかりで、
薬局の広告で紙おむつが安くなっていると赤ちゃんのいるお宅では大挙して買い占めにかかる、
そんなふうだった。
普通に昼頃買いに行くと広告の紙おむつはほとんど売り切れという状態で、
大手スーパーも紙おむつの安売りで客を呼び込む戦法が通用していたんだよね。
そして、ああそうそう、
パンパースね。
パンパースというのは一枚35円くらいしたっけかな?
当時は、高いけどかぶれなくて良いおむつという認識だったです。
紙おむつ界の先駆者的存在だから、パンパース。
こういう言葉っていうのが他にもいろいろあると思うのだけど、
今思いつくのがこの二つしかないのが残念。
他に何かないかしらって、
何かあるごとに思い出し、頭をひねった一週間でしたよ。
サランラップもそう? なんか違うな。