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種を蒔く人



1月の朝焼け

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ご無沙汰してます。
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家族から送られてくる写真に癒されながら頑張ってます。

かいつまんで近況など・・・
ちょっとシビアな話であいすいませんです。

この朝焼けを撮った頃はかなり凹んでいたのです。

二回目の寛解導入療法の後、
強い治療の副作用である厄介な感染症の一つである肺炎に侵されて、
移植に向けて外科手術で肺の病巣を取るという選択を迫られていた。
ドナーさんもまだ現れない暗中模索の中でです。

肺炎を薬で治すのを待っていると時間がかかりすぎる。
そのあいだに、せっかくいままで抗がん剤で叩いてきた白血病細胞がまた増えてしまう。
薬で肺炎を治す間ずっと抗がん剤療法をやっていては体がボロボロになる。
かといって外科手術を受け入れるメンタルがもう、
私の中に残っておらず・・・。

ここに至るまでも、肺に管を入れて検体を取るという、
死にはしないけど死にそうに辛い検査やなんか、
もうたくさんって気持ちで、
「私が死ぬのを許してくれないかな」
という心境になっていた。

そんな中、担当のK医師が自身の闘病を終えて戻ってきた。
先生が回診に来られたとき、
やはり外科手術しましょうと声をかけられ、腹をくくった。

外科の先生にまわされて手術日も決まったのも早かった。
いよいよ7階の外科に転科する日、泣きながら闘病仲間に別れを告げ、
荷物を持って降りていった時の心細さ。

手術とその経過もまあそれなりに苦しいものでして、
そのあたりのことはおいおい語るとして、
程なく10階に戻ってこられた時の喜びったら。

右肺上葉切除。

まだ傷がかさぶたになって疼いてます。
咳はだいぶ良くなりました。

さて、そうしているうちに、
先生が朝回診に来られ、
ドナー候補さんが1人いて、
コーディネイトがうまくいきそうだとの話を聞いて喜びました。
教会の皆さんに何度お祈りの要請をしたでしょうか。
その答えだと感じました。

そういう確信のなか、やはりドナーさんの返事がオッケーだということで、
いまは4月4日の移植に向けて最後の抗がん剤治療をしています。
白血病細胞がことごとく焼き尽くされて移植に臨むことができるよう祈ってます。

自分に信仰があって、信仰の友がいて、
牧師先生がいて、教会員のみなさんがいて、
米沢のキリスト兄弟団の友達がいて、
家族が祈ってくれて、
私が諦めても祈り続けてもらえたからこそ乗り越えられた試練です。

ハレルヤ‼️
# by aikannsya | 2016-03-06 17:49 | ただいま闘病中

いなごのあんよをもいでしまったはなし

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家から送られてくる猫たちの写真には癒される。

3日くらい前でしょうか、
アーサー・ビナードさんの「空からきた魚」
というエッセイを読んでいて、
ザザムシが好きだと書いてあった。

どこかで聞いたことがある。
ザザムシ。
どこだっけ?

調べました。

まずザザムシで検索して、特定の地域で食されるものだと知った。
その次、画像で検索してびっくり。
画像を出したiPadが蕁麻疹をおこしそうな画像。

いやーすごい。

思わず同室の人に話したら、意外とみなさん知ってらっしゃって、
「だっておめえ、いなごだっておんなじだべ」
(だってあなた、いなごだってグロテスクなのに食べると美味しいのだから同じよ)
以下 カッコはわたしの意訳
と72歳の方が話し始める。

「いなごなんてわがいころどったげくったがしんねえ」
(いなごなんて若い頃どれほど食べたかしれないわぁ)
「ごはんさまっくろぐなるまでのせでたべだもんだ」
(ごはんが見えないくらいまっくろくなるまでのせて食べたものです)

さらに、
いなごの上手な捕まえ方を伝授してくれた。
それがとても愉快だったので、
思わず私もいなごを食べて美味しかった思い出を話した。

米沢に住んでいる頃、えらく料理の上手な友達の母さんに頂いたいなごが美味しくて、
こんなに美味しいんだって感動した話をしたんですよ。

でも、
スーパーで売ってるいなごは今でも食べたいと思わないんだけど・・・

という行間をあえて話さなかったのは、
自称いなごとり名人であるその方の
楽しい話題を楽しいまま終わらせたいという私なりの配慮でありました・・・

ところがだ、
なんと今でも売ってるらしく、
その方のお嬢さんが買ってきてくれたんだな。
惣菜コーナーのいなごを。

「ほれ、たべれ。おれの娘が買ってきてくっじゃ」
(さあお食べなさい。わたしの娘が買ってきてくれたから)(^ ^)

嗚呼。
いただきました。

「もっととれ」
(遠慮せずもっと取って食べて)

と言ってくれるのだけど、いやいや〜とかなんとかごにょごにょいって、
20匹ばかしいただいたんでした。

5匹目までは楽勝でしたよ。
料理名人のいなごはショリショリして美味しかったけど、
惣菜コーナーのは少しねちょっとした食感だな、とか思いながら食べました。

いなごさんたちと目を合わさないのがコツです。
それでも胴体が潰れていたり、
破損のひどい個体がいたりして、
なかなかどうして 箸が進まない。
普段使う神経とは違う神経を使いました。

お膳を下げる場所がおなじなので、
その方のに失礼のないように完食を目指しましたが、
途中から、後ろ足は食べなくてもよかろうというマイルールを設け、
長い後ろ足をもいで食べました。

後ろ足だって、その方に見つかった失礼だから、
空になった味噌汁椀に入れて蓋をしました。
他の器は半透明の蓋でね、味噌汁椀の蓋は透けないのよ。

器を洗う人が、味噌汁椀に残ってるいなごのあんよをみて、
ヒッ! とか、ギャ!とかならないといいな〜なんて、
そんな心配をした次第です。
# by aikannsya | 2016-02-04 15:27 | シンプルスマイルな生活を目指す

あら!おじょうさん。そんなみっともないことをしてはいけませんよ。

あら!おじょうさん。そんなみっともないことをしてはいけませんよ。_d0147157_15374216.jpg

確認しないと気が済まないのは、
おじょうさんではあっても猫さんだからしかたない。
あら!おじょうさん。そんなみっともないことをしてはいけませんよ。_d0147157_15401191.jpg

すましてます。

病室の話題で盛り上がるのは食べ物の話。
当たり障りがなくていいです。

今日は当たり障りのある話題をしてもいいですかね・・・




人生で大事なことはすべて書店で買える
人生で大切なことはいつも超一流の人たちから学んだ
大事なことはすべて立川談志に教わった
大事なことはみーんな猫に教わった
大事なことは全部マンガが教えてくれた
大事なことは憲法が教えてくれる
社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった

これらはすべて本の題名です。
白状すると、いちばん上の本は買って読んだことがある。
おー恥ずかしい。

こういうたぐいは自己啓発本と捉えたほうが良い。
賞味期限が短いので(楽しめる期間が短い)、
発刊したてを味わうことにこそ楽しみがある。
速効性があるけど、すぐに効き目がなくなる栄養ドリンクのよう。

だ け ど 何を隠そう私はこういう強い言い切り型の題名が好き。
だいたい中身は想像できるものの、
強気で自信満々な背表紙にはつい手が伸びてしまう。

ところで・・・と強引に話題を変える・・・
永遠のベストセラーといわれる聖書こそ、
速効性は期待できなくても滋養にあふれていて、
賞味期限もありません。
なにせ、あの厚さですから、
理解しようとすればするほど、魂の養いの深さが広がる。

私は入院中に何年越しかの通読が終わり、
何回めかの通読に入っています。
旧約聖書は創世記が終わって出エジプト記に入りました。
新約聖書はマルコの福音書を同時進行で読んでます。

旧約聖書は人間の弱さ醜さをこれでもかと見せ付けられます。
禁断の果実を食べてしまうアダムとイブから始まり、
モーセが神様から十戒を授けられるまでも、
なんていうか突っ込みどころ満載で、
十戒を授けられてからも人間の所業は変わらない。
しっかりしろよ人間たち、と言いたくなる。
・・・はい、私も含めて しっかりしろよ の人間です・・・
そしてしっかりできない私のような人間たちのために、
新約聖書では救い主イエス様がこの世に遣わされ、
十字架の血によって新しい契約を神様と結んでくれる。

苦しい治療に希望さえ見失いそうになるとき、
私を支えるのは信仰です。
信じる者は救われる 揶揄されるのを承知でいいます。
その通りなんです。
信じる者は救われるんです。
# by aikannsya | 2016-02-02 15:52 | キリスト者として

哲学しそうでしない猫 の続き

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なぜその角度?

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息できてますかぁ〜?

「哲学しそうでしない猫」の続き

こんなにかわいいちゃこちゃんが、
尿路結石で5日間も入院してきました。
やっと良くなってやれやれです。

家族が毎日見舞いに行って、
その様子を私に報告してくれて感謝でした。
私はCVという術法の管につながれ身動きできなくて、
同じようにいろんな管ににつながれたちゃこが、
心配で心配でどうしようもなかったです。

ゲージのなかのちゃこは、
最初こそ反応が鈍かったらしいですが、
撫でるとぐるぐるいってたそうです。
ちゃこは本など読まないから、
哲学してそうなんだけど実はしてないはずの猫だから、
ひたすら家に帰るのを待ってたんですよね。

さて、私は本を読むのが1番の暇つぶしですし、
もともと本は大好きなんだけど、
点滴から入れる薬によって食べ物の嗜好がころころ変わるように、
読みたい本も変わってくるのが不思議です。

ですが・・・

38度以上の熱の時は活字が読めません。
必死に気力をふりしぼり、水分をとって横になるのが精一杯。
かろうじて、処方された薬の飲み方だけ許す、みたいな?

あと、吐き気があるときも同様に活字を受け付けません。
しかも、思考もダメになります。
これが最悪です。意外と、これがいちばん私にはこたえます。

さて、
37度くらいの微熱はどうにか読書できますが、
ライトノベルというジャンルの軽い読み物に限りオッケーです。
しかも、ハッピーエンド限定。
ただし新聞は不可。
世の中どうなんてんだい!
とか、
世も末だ、
とか、どんどんマイナス思考になるから。

そんな訳なんで、
「いや〜感動したわ〜」
とか、
「深いな〜」
なんて感想をもつ本は入院して以来読んでないですよ。

ブンガク的よみものは気力体力が充実しているときに読むものなんだということを
初めて知ったよ。

いつも通りの長すぎる前置きがようやく終わりっと・・・

そんな訳で、
私が紹介するのは入院中に読んだ本から、
まあいいんでない?という感想の娯楽本だけになります。

それで良ければ参考になさって下さい。

面白かった順です。ノンフィクションとかエッセイも混じってます。

サラバ!上下
医者の半熟卵
医者を忘れて大航海
草原の椅子 上下
任侠学園
漁港の肉子ちゃん
影踏み
裸でも生きる
ウェルカム・ホーム!
医者の上にも3年
陽気なギャングが地球を回す
ルリボシカミキリの青

以上が上位 12冊まで。
13位からはまた後ほど・・・。
# by aikannsya | 2016-01-25 13:37 | こんな本を読んでます

哲学しそうでしない猫

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哲学しているうちに眠くなった
哲学しそうでしない猫_d0147157_10264764.jpg

何を考えているんだろうな。
4ヶ月も留守にしているわたしを待っているんだろうか。
いや、今夜のご飯を待っているんだ。

私がいなくなってから、しばらくの間、
うちの猫は外を必死に探していたらしい。
その様子があまりに切なくて、長女が電話をかけてきた。

「母さんを探してるみたい。ちゃことかわるね」と長女。
猫の耳にスマホをくっつけてくれてる様子だから、
「ちゃーちゃん?母さん頑張って病気治して帰るから、
きっと元気に帰るから待っててよ!」と言ったら、
長女が「だめだ、ちゃーちゃん、スマホの匂いばっかりかいでる」
「あはは、だね、猫だもんね」と無理に笑った私。
言いながら泣けて泣けて仕方なかった。

今は窓という窓から必死に駆け回って私を探すことはなくなったようだ。
猫たちには、
美味しいご飯と暖かいダンボールハウスのぬくもりだけを考えていてほしい。

大学病院なので、研修生がときどきつく。
嫌なら断ってもいいんだけどね。

今回の医学生は四年生。
名前もいまどきのキラキラネームの男性。
星にちなんだかっこいい名前です。

さて金曜日は膝をコツコツ叩いて反応を確かめるとか、
足の裏を専用のバチみたいなんでこすり上げるとかをやるんでしたが、
いまどきの若者はこういう場面もiPadを持参でしたね。
iPadに入ってる図解を見てやるんだけど、
膝をコンコンしても私のあんよはピクリともしない。
学生さんは、何度も頭をかしげかしげコンコンするんですが、
申し訳ないほど何も感じない。
「もっと下かもよ」とアドバイスするんだけど、だめなんだな〜これが。
面倒くさくなって自分で動かしちゃった。
ピクって。んで「あ、うごいた」と言いました。
もちろん、タイミングはピッタリ合わせましたとも。
学生さんいそいそと何やら書き込んで、次の検査です。

足の裏をこすりあげるんだけど、くすぐったいんだ。
どれが正しい反応なのかなって考えたんだけどわからないから、
正直に足が反応するのにまかせたら、
足の指がパッて広がった。
しめたっ!って思ったのだけど、
実はそれは正しい反応じゃなかったらしい。
何度かやり直しても同じ反応で、諦めたみたいに紙に何か書き込んでいた。
後で調べたら・・・ハズレだった・・・・・・

勉強になったよ。
あんなって言ったら失礼だけど、
足の裏こちょこちょみたいな検査に、ちゃんとした検査名が付いていたよ。
ナースさんも勉強して知ってるって言ってた。
# by aikannsya | 2016-01-11 10:26 | 何気ない日常を楽しむために


4人の子どもたちと殿と暮らすクリスチャンです。庄内平野のはじっこから、日々の生活をレポートします。

by aikannsya
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