家から送られてくる猫たちの写真には癒される。
3日くらい前でしょうか、
アーサー・ビナードさんの「空からきた魚」
というエッセイを読んでいて、
ザザムシが好きだと書いてあった。
どこかで聞いたことがある。
ザザムシ。
どこだっけ?
調べました。
まずザザムシで検索して、特定の地域で食されるものだと知った。
その次、画像で検索してびっくり。
画像を出したiPadが蕁麻疹をおこしそうな画像。
いやーすごい。
思わず同室の人に話したら、意外とみなさん知ってらっしゃって、
「だっておめえ、いなごだっておんなじだべ」
(だってあなた、いなごだってグロテスクなのに食べると美味しいのだから同じよ)
以下 カッコはわたしの意訳
と72歳の方が話し始める。
「いなごなんてわがいころどったげくったがしんねえ」
(いなごなんて若い頃どれほど食べたかしれないわぁ)
「ごはんさまっくろぐなるまでのせでたべだもんだ」
(ごはんが見えないくらいまっくろくなるまでのせて食べたものです)
さらに、
いなごの上手な捕まえ方を伝授してくれた。
それがとても愉快だったので、
思わず私もいなごを食べて美味しかった思い出を話した。
米沢に住んでいる頃、えらく料理の上手な友達の母さんに頂いたいなごが美味しくて、
こんなに美味しいんだって感動した話をしたんですよ。
でも、
スーパーで売ってるいなごは今でも食べたいと思わないんだけど・・・
という行間をあえて話さなかったのは、
自称いなごとり名人であるその方の
楽しい話題を楽しいまま終わらせたいという私なりの配慮でありました・・・
ところがだ、
なんと今でも売ってるらしく、
その方のお嬢さんが買ってきてくれたんだな。
惣菜コーナーのいなごを。
「ほれ、たべれ。おれの娘が買ってきてくっじゃ」
(さあお食べなさい。わたしの娘が買ってきてくれたから)(^ ^)
嗚呼。
いただきました。
「もっととれ」
(遠慮せずもっと取って食べて)
と言ってくれるのだけど、いやいや〜とかなんとかごにょごにょいって、
20匹ばかしいただいたんでした。
5匹目までは楽勝でしたよ。
料理名人のいなごはショリショリして美味しかったけど、
惣菜コーナーのは少しねちょっとした食感だな、とか思いながら食べました。
いなごさんたちと目を合わさないのがコツです。
それでも胴体が潰れていたり、
破損のひどい個体がいたりして、
なかなかどうして 箸が進まない。
普段使う神経とは違う神経を使いました。
お膳を下げる場所がおなじなので、
その方のに失礼のないように完食を目指しましたが、
途中から、後ろ足は食べなくてもよかろうというマイルールを設け、
長い後ろ足をもいで食べました。
後ろ足だって、その方に見つかった失礼だから、
空になった味噌汁椀に入れて蓋をしました。
他の器は半透明の蓋でね、味噌汁椀の蓋は透けないのよ。
器を洗う人が、味噌汁椀に残ってるいなごのあんよをみて、
ヒッ! とか、ギャ!とかならないといいな〜なんて、
そんな心配をした次第です。